コーヒープロジェクト最前線③ 〜誰の為にコーヒーを植えるのか〜
ナマステ!あかりんです。
コーヒー畑での穴掘りを終え、カトマンズまでの帰り道。
「私は誰のためにこのプロジェクトに熱を注いでいるんだっけ」と考えた。
農業はよく3Kと言われる。
「きつい」「汚い」「危険」
日本では、スマート農業、植物工場、農業女子プロジェクト・・・・
クリーンでスマートな農業の取り組みも多いけれど、
少なくとも今のネパールの農業は
きついし汚いし危険。
この畑で採れたコーヒーを飲んだ人には、
この苦労と尊さが伝わるだろうか。
毎日炎天下の中斜面の草を刈り、
穴をほっているウッタルさんの姿が浮かぶだろうか。
きっと、そこまで思いを馳せるのは限られたメンバーだと思う。
伝わらないことが悪いのではなくて、
現実としてこんなにも見えないんだということを実感した。
このコーヒーに限ったことではなく、
農産物が並ぶ食卓から農業の現場はあまりにも遠い。
でも、私は今現場にいるからこそ、
伝えられることがある。
伝えたいと思うことがある。
伝えなくてはいけないと思うことがある。
ネパールで聞いて忘れられなかった言葉。
「私みたいな農家にならないように、しっかり勉強しなさい」
息子を愛し、息子の未来を想うがゆえに発されたこの言葉だと思う。
事実、自給自足の生活をする農村部において
「農業をしている」ということは「職に就いていない」という意味であったりもする。
でも、
農業ってそんなに貧しい仕事なのか。
農業を生業にする人は能力の低い人なのか。
アジアで最も開発が難しいと言われるネパールでも
農業を生業として誇り高く生きている人はたくさんいる。
このコーヒープロジェクトにおいて。
また、私の中で。
プロジェクトの最前線である畑で働く農家はとっても尊い存在で。
そのことを、
もっと伝えられる気がして。
証明できる気がして。
「私は誰の為にコーヒーを植えるのか」
真っ先に思い浮かぶのは
毎日畑で汗を流しているウッタルさんの姿。
もしかしたらこれが私が人生かけてやりたいことなのかもしれない。
・・・えも〜〜〜〜い!(・∀・)